「吉や」のギャラリーに並ぶのは、曲線を生かした独特の作風の木の人形たち。これらは、「木地人形(きじにんぎょう)」と名付けられた、島根の伝統工芸品の一つだ。島根県産のミズキやアオハダといった木材をロクロを用いて形づくり、一つ一つ丁寧に絵付けをしていく。出雲神話にちなんだ「恵比寿大黒」や「大国主命と須勢理姫」、また、木地雛や五月人形など、どれも木のぬくもりと相まった優しい表情が魅力的だ。

〒699-0733
島根県出雲市大社町菱根655-1
TEL:0853-53-4080
FAX:0853-53-4080

定休日:水曜、木曜
営業時間:10:00〜17:00

アクセス
出雲大社から車で5分

要予約 ※工房にて
要予約(500円〜) ※工房にて
自店、島根県立古代出雲歴史博物館、アントワークスギャラリー

URL:http://www.kichiya.jp/





松谷伸吉さん
高校生の頃、宮城県鳴子町のこけしを見て感銘を受け、職人の道に入ることを決意。本場・鳴子で12年修業を積んだ後、地元島根に戻り独自の世界観を打ち出し制作活動を始める。現在も豊かな発想で、木の人形やおもちゃを作り続けている。